ギリシャ危機について思うところを書いてみる
こんにちは。サポートブログ編集長です。
ギリシャ国民投票が昨日終わりましたね。今回のギリシャ情勢に際しては、XMを含む多くのFXブローカーがリスク限定化の措置として、レバレッジ制限を課していたのが印象的でした。スイスフランショックを経て、当然のことながら、ブローカーはリスク要因に非常に敏感になっていますね。
今回のギリシャ国民投票を振り返ってみると、争点は非常に分かり易い、Yes/No投票でした。
EU,ECB、IMF(いわゆるトロイカ)が提示している支援プログラムを継続するための条件を呑むか(=Yes)、それとも、呑まないか(=No)。
結局、ギリシャ国民は“No”を選んだわけで、個人的には、この結末は驚きでした。
なぜなら、
「国民投票でNo→トロイカ案を拒否→(再交渉)→(交渉決裂で)デフォルト→金融システム維持のため預金課税。。。」
という悪いシナリオが見えているから、“Yes”に投票して現状維持にとどまるはずと個人的に思っていたから。
でも、今回の投票結果は、“トロイカ案はNo!”っていうだけで、イコール即デフォルトということではないんですね。ECBへの支払期限である7/20までに交渉がまとまればOKなわけです。まだデフォルトじゃありません。
もしギリシャとの交渉が決裂して一番困るのは、ぶっちゃけドイツじゃないでしょうか?ギリシャがEU離脱したとすると、それはイギリスなどの反EUの国々を大きく刺激するはずで、現状のEU体制下で一番オイシイ思いをしているドイツとしては、この状況を壊したくないでしょう。だからこそ、メルケル首相は何が何でもギリシャをユーロ(ひいてはEU)から離脱はさせないはず。一度前例を作ったら、他の国が増長しますからね。
なので、土壇場で丸く収まると私は期待しています。
トロイカとの交渉の障害となっていたヴァルファキス財務省が、国民投票後に辞任したことも、「交渉をもう一度仕切り直そう」というギリシャ側のサインなんじゃないでしょうか。誰が彼の後任になるのか注目ですね。
国民投票が終わっても、まだまだギリシャ情勢から目が離せません。もちろん、マーケット的にも。
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