まともなFX業者がスリッページを100%ゼロにするのは不可能
こんばんは。
国内外問わず、FX業者のランディングページやウェブサイトを見ると、「スリッページなし」というキャッチフレーズを目にします。
スリッページとは
スリッページとは、自分が出した注文価格と実際に約定した価格との間に発生する価格のズレのことです。
私たちトレーダーにとっては、注文した通りの価格で約定してくれることが一番満足のいく結果ですが、市場の状況次第ではどうしてもスリッページは発生してしまいます。
なぜスリッページが発生するのか?
真っ当にサービスを提供しているFX業者においてスリッページが発生する理由は、カバー先やインターバンク市場の存在のためです。
ごくごく普通のNDDブローカーは、顧客の注文を提携しているカバー先に渡すか、インターバンク市場に流します。
カバー先やインター晩期市場は必ず私たちの希望する価格で注文を受け取るとは限りません。マーケットの需給の状況、インターバンクディーラーのポジション状況などによって、カバー先またはリクイディティプロバイダが提示できる価格は異なります。
そのため、スリッページが発生してしまうわけです。
スリッページというと、自分の注文価格よりも不利な価格で約定する「ネガティブスリッページ」の印象が強いですが、有利な価格で約定する「ポジティブスリッページ」も状況次第では発生します。
例えば、間違いなく世界で最も有名なFX業者であるFXCMのウェブサイトではスリッページ統計のデータが公開されていて、注文通りの約定、ネガティブスリッページの約定、ポジティブスリッページの約定、の割合を知ることができます。
スリッページを小さくするには
スリッページの効果を小さくするには、成行注文ではなく、指値注文または逆指値注文でエントリーすることをおすすめします。
成行注文は英語でMarket Executionと訳され、文字通りマーケットの需給に従って注文が約定されるので、スリッページの影響を大きく受けてしまいます。
本当にスリッページなし、が存在するとしたら
広告の謳い文句の通り、そのFX業者が本当にスリッページを廃して注文価格通り全ての注文を約定することができるのであれば、それはDD方式を採用しているFX業者です。
FX業者内のディーラーが私たちの注文のカウンターパーティとなっているので、その気になれば自由に注文を処理することができるのです。
こういうFXの仕組みに目を向けると、スリッページに対して、「スリッページ=価格操作」という偏見を、私たちは持っていたのではないかということに気づかされますね。
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